今季広島救援陣を支えた2投手に「投げるな指令」が出ている。秋季キャンプに参加している大瀬良大地投手(24)と中崎翔太投手(23)は、初日から完全ノースロー調整を続けている。

 今季、中崎はチームトップの69試合に登板。大瀬良は先発で9試合、シーズン途中に転向した中継ぎで42試合に投げ、チームで2番目に多い51試合登板を果たした。シーズン終了後の検査で筋肉量の低下や股関節の硬化が見られた。松原トレーナーは「肩と肘には問題はない。機能的なところでリセットするためにやっている」と説明する。

 登板数が多い投手でも、球数が制限されることはあっても、他投手と同じメニューを行うのが、基本だった。だが、翌年に成績を落とす傾向があったため、今キャンプ中はボールを1度も握らない予定。大瀬良は「投げたい気持ちもあるけど、球団の配慮でもあるので、しっかりと取り組んで来年の始動を早められれば」と前向きにとらえている。