日本ハム栗山英樹監督(54)が「温故知新」をキーワードに、自己改革に乗り出すことを宣言した。23日に札幌市内のホテルで行われた球団納会に出席。今季の行事に一区切りをつけた。オフ期間の充実をノルマに設定。巨人V9監督の川上哲治氏(享年93)ら過去の野球界の先人たちをモデルケースにし、就任5年目の来季へと臨む操縦法のヒントを模索していくつもりだ。ペナント奪回への妙案を、蓄えるための時間を過ごす。

 早くも動きだしていた。生活拠点の栗山町で過ごす、1人の時間。引きこもり、案じていた。「もう1度、勉強するよ。感じ方とか感性を広げていかないといけないと思っている」。川上氏の著書「遺言」を読み、伝説の右腕・沢村栄治氏の特集番組を見直すなどしているという。偉大な野球人の足跡を再度、丹念に洗い直し始めた。「歴史の中にヒントがある。これから進んでいく方向性だったりとか」と、ひらめいた。

 今季を振り返り、自問自答した。「選手への本当の愛情って、どういうものなのかな。選手のためになるのなら、何でもしないといけない」。例年オフも中国の古典などをひもとき、自己啓発してきた。今オフは球史をたどることで、突破口を見つけるのが目的だ。「昔と今は野球が違うと言うよね。シンプルだった。その中に、何かがあるかもしれない。判断を間違わないようにね」。タイムスリップした先に、広がるはずの夢を見る。【高山通史】