オリックスに160キロ超の剛球右腕が加わる可能性が高まった。今季までイチローの同僚だったエリク・コーディエ投手(29=マーリンズFA)の獲得を進めていることが9日、分かった。球団は同投手の代理人と交渉を重ね、大筋で合意に達したとみられる。

 コーディエは時速100マイル(約161キロ)をマークする快速球を最大の武器とする。04年、ドラフト2巡目指名でロイヤルズ入りした後、数球団でマイナー生活が続いた。昨年、ジャイアンツでメジャーデビューしたものの、今季途中の8月に戦力外通告を受け、その直後にマーリンズ入り。8月18日のメジャー昇格後には8試合に登板するなど、イチローの同僚としてプレーした。

 かつては先発だったものの、過去数年は救援専門。奪三振率が高く、3Aで通算16セーブを挙げている。オリックスは先発候補としてスコット・コープランド投手(27=ブルージェイズFA)の獲得に動いており、さらに抑え候補に数人をリストアップしていた。

 今季のオリックスは救援防御率が3・85とリーグワースト。数年間、ブルペンを支え続ける平野、佐藤達、岸田らに故障が重なり、勝ちパターンを確立できなかった。守護神の固定を含め、リリーフ陣の整備が課題となっている。コーディエはその重要な役割を担うことになりそうだ。

 ◆エリク・コーディエ 1986年2月25日、米ウィスコンシン州生まれ。04年ドラフト2巡目(全体63位)でロイヤルズ入り。14年にジャイアンツでメジャーデビュー。今季はマーリンズで8試合に登板。193センチ、98キロ。右投げ右打ち。