プロ21年目を迎える来季はガツガツ荒木に一新する。中日荒木雅博内野手(38)が19日、名古屋市内のホテルで自身の東日本大震災支援チャリティーパーティーに参加。野球道具やグッズなどのオークションもあり、約350人の参加者と交流を深めた。元監督の高木守道氏が持つ球団最多盗塁369にあと9盗塁。「2000安打よりそっちにいきたい。何か1番になりたい」と球団史を塗り替える。

 盗塁をどんどん仕掛けるつもりだ。「ガツガツしている時期もなかったので、ガツガツやっていきたい」と自らを奮い立たせた。今年、昨年と盗塁成功率は9割超え。しかし「この年で失敗するのも嫌だなと思っていた」と確実性を重視してきたからだった。キャリアハイの42盗塁をマークした05年の盗塁死は11。果敢に攻めた数字だった。「どんどんと走っていきたい」と積極的に盗塁企画数を増やしていく。

 レギュラーが確約されていない16年は、スタートダッシュをかける。「3月から結果を出す。4月5月からなんて生ぬるい」とオープン戦から結果を求める。若手選手と争うであろう定位置も貪欲に奪いにかかる。今年現役を引退した谷繁監督、小笠原2軍監督、山本昌広氏らはバリバリにプレーしていた年齢でもある。「年齢で考えられるのはしゃくに障る。維持では衰退する。アップを目指して維持していきたい」と話した。来年39歳のチーム最年長野手は、意地を見せつける。【宮崎えり子】