日本ハム栗山英樹監督(54)が来季、球界では異色の「アニマル柄」で勝負する。23日、生活拠点を構える北海道・栗山町で、恒例のクリスマスイベント「栗さんからのファン感謝デー」を開催した。上下ジャージー姿で登場。胸に愛犬と、地元にちなんだ「クマ」や「オジロワシ」など5種をアレンジして北海道の形を模した刺しゅう入り。来季バージョンのマークを、来場者約500人を前に、お披露目した。

 新たなシンボルとともに戦う。「大地の力をもらって、勝とうと思って」。北海道の地図に、大自然あふれる本拠地にゆかりある動物が5種。一緒に暮らす北海道犬のメスのゲン。ほか野生に実在しているオジロワシにクマ、自宅周辺に住むウサギ。もう1種はゾウ。幕別町で化石が発見され、かつて北の大地で生息が確認されたナウマン象にちなんだ。「毎年とベース(北海道の地図)を変えずに、来年のマークをつくってみた」。背番号80の「0」も、クマの足跡。女子受けしそうなマークをアンダーシャツ、ストッキングなど用具にあしらう予定だ。

 大激励をもらって、背筋が伸びた。監督1年目は、前任の楽天梨田監督から引き継いだ布陣でリーグ制覇。栗山監督は「そこから3年目の今季に、優勝したかった。ここまでやらせてもらったからには、結果を出さないといけない」とV逸を悔いる。自分流に選手を育て、成熟気配を迎えてきた来季。来季の起用法は「(選手の希望などは)無視する。勝つためだけに、やる」。タカにカモメに、ライオン、牛、イヌワシ…。「動物王国」のパ・リーグのライバル球団を、野生の感性を宿して倒しにいく。【高山通史】