海外FA権を行使していたソフトバンク松田宣浩内野手(32)が24日、ヤフオクドームで会見を行い、残留を表明した。4年総額16億円プラス出来高の大型契約で合意。メジャー球団との交渉で三塁固定の確約がない一方で、王貞治球団会長(75)に電話で慰留され意思を固めた。プロ11年目の来季以降も「熱男」として、チームが目指すV10の黄金時代を築く。

 -メジャーの評価は

 松田 日本のプロ野球でしかやってないので、2年でそれくらいかなと。当然の評価。でもメジャー契約を提示してもらってありがたかった。どういう評価をされるのか知りたくてFAしたが、興味を持ってもらい、これまでの10年間は間違っていなかったと確認できてよかった。

 -メジャー球団は守備力を高く評価していた

 松田 二塁、遊撃でも使いたいという話をいただいたが、プロで守ったことがなく、未知数だった。メジャーは1つではなく、2つ、3つのポジションを回していくが、そのイメージができなかった。メジャーに行く選手は20代が多く、来年33歳ではちょっと遅かったかなとも思った。

 -工藤監督や王会長からは

 松田 球団に報告したら、監督から電話がかかってきて「ありがとう」と言葉をかけていただいた。「今年の日本一はうれしかった」と言われたし、残る以上、もう1回監督を日本一にさせたい。王会長からは「本当によかったな、頑張れ、頑張るぞ」と言っていただいた。

 -今後の目標は

 松田 バッティングもこれから数字は上がる一方だと思っているので、また来年、キャリアハイ(自己最高)を実現したい。