日本全国の皆さま、2月1日は巨人の「背番号44」に注目してください! 大田泰示外野手(25)が4日、2月の春季キャンプ初日での猛アピールを宣言した。その日は高橋新監督の“船出”となるメモリアルデー。OB松井秀喜氏も駆けつける可能性があり、世間の注目が高まるのは必至だ。承知の上で、大田は「初日に『お!』と思ってもらえるようにならないと。インパクトを残します!」と誓った。

 原点に戻って、長打力をアピールする。身長188センチの大砲候補と期待されてきたが、昨季はレギュラー奪取のために確実性を追い求めた。結果、安打数はプロ7年間で自身最多の36本に伸ばしたが、本塁打はたったの1本。10試合任された4番では、0本塁打1打点に終わった。どんな打撃をすれば、出場機会が増えるのか。「僕が安打を狙っていっても立岡や橋本と(特長が)かぶる。僕に求められるのは長打」と自分を見つめ直し、結論づけた。

 まずは「2・1」に状態をピークに持っていく。今月は相川のサイパン自主トレに参加し「体を追い込みます」。インパクトの瞬間に最大限の力を伝えて飛距離を伸ばすため、脱力して構える新打撃フォームも、ものにしつつある。「『開幕(3月25日ヤクルト戦)に合わせる』と言えるのは主力だけ。僕は立場が違う。柵越えを何本打つとかじゃなく、大きいのを打てると証明したい」。自分にプレッシャーをかけるのも、今季に懸ける決意の表れ。キャンプ初日、ビッグアーチで主役の座を奪ってみせる。【浜本卓也】