名実ともに“石川2世”を目指す。ロッテのドラフト3位、成田翔投手(17=秋田商)が18日、スクリュー習得を目標に掲げた。イメージは母校の先輩、ヤクルト石川だ。「あこがれの人です。石川さんのように、スクリューを投げたい」と目を輝かせた。小柄で左腕と共通項は多いが、勝負球でも後を追う。

 今の変化球は、スライダーとツーシームがメーン。「右打者の外に逃げる球を覚えたい」と、新球に意欲を示した。高校時代にも1度、スクリューにトライしたことがあったという。その時は、直球の質が下がる弊害が出て諦めた。プロ入りを機に、投球の幅を広げるつもりだ。

 大雪の影響で、新人合同自主トレは室内で行われた。交通網がまひするなど関東圏は大きなダメージを受けたが、成田は「慣れてるんで大丈夫です」と涼しげに言った。秋田では、冬の間、雪道でも10キロのランニングを欠かさなかっただけはある。この日は投げなかったが、既に2度、ブルペン入り。「(21日からの)次のクールでキャッチャーに座ってもらえたら」と来月の初キャンプへ向けて、着々と進んでいる。【古川真弥】