目指すはフルスイングのアベレージヒッターだ。西武森友哉捕手(20)が19日、西武第2の室内練習場で自主トレを公開し、キャッチボールやマシン打撃など約3時間にわたって汗を流した。昨季は主に指名打者のレギュラーとして打率2割8分7厘を記録。飛躍を遂げ「今年は去年以上の結果を。打率3割を目指す」と打率向上を掲げた。

 17本塁打はチーム3位の好成績だったが「ホームラン打者は中村さん、メヒア、浅村さんといっぱいいてる。チャンスメークしてそこに回すのが理想かな」。目標の日本一へ必要なのはチーム打撃と判断。「(打順は)下位でコツコツ頑張りたい」と謙虚に笑った。

 かといって打撃を小さくするわけではない。「フルスイングのスタイルを変えるつもりはないです」。セールスポイントを残しつつ、秋山の粘りや栗山の選球眼、先輩の良さをガンガン盗む。同時に昨年の夏バテ解消へ、走り込みとウエートで下半身強化を続ける。

 浅村らと合同トレを行っていた愛媛から戻り、ホームでの本格始動日。髪をオフ限定の金髪から落ち着いた茶色に染め直し、キャンプインモードにチェンジした。「若いんで、しっかり守りながら打てるのがベストですね」。捕手と外野手の守備練習も並行しながら、マン振りアベレージヒッターへの挑戦は続く。【鎌田良美】