阪神伊藤隼太外野手(26)が巨人高橋監督へ“恩返し”のレギュラー獲りへ挑む。26日、甲子園でトレーニングを行った伊藤隼は21日まで沖縄で行った自主トレの成果について語った。

 「(バットを)振ることはできました。ただ、結果が出ないと意味がない。鍛えるキャンプということですけど、結果も求められる立場。1日1日、体のケアをしながら勝負だと思います」

 1軍キャンプスタートが決まり、2枠が空いている外野の定位置獲得へ期待が高まる。例年、慶大の先輩である巨人高橋と行ってきた沖縄自主トレは相手が監督になったため今年は一緒にできなかった。ただ、恩返しの思いは強いという。

 「由伸さんは自主トレの環境を整えていただいて。ありがとうございましたということを伝えました」

 何よりの恩返しはレギュラーを奪い、高橋監督率いる巨人と直接対決すること。プロ入りから4年がたち、出場試合数は徐々に増えている。ただ、目標とするレギュラーへの道程にはライバルも多い。今年もオフに他球団の空気を吸収してきたバットマンにとって殻を破りたいシーズンだ。