ソフトバンク工藤公康監督(52)がナインとの「青空面談」で3連覇への足場を固める。コミュニケーションを重視する考えは就任2年目も変わらない。30日、キャンプインを目前に控え、「動き回るよ。探してね」と宣言。A組、B組の垣根を越えて、自在に活動するつもりだ。

 昨年の同時期も選手と積極的に対話し、打順構想などに役立てた。「課題を持ってやってきただろうけど、目に見えないところもあるかもしれない。そこを聞いてあげないと。みんなに聞いていきたい。グラウンドだったり、飯に行ったり…」。特に今季はB組に松坂、大隣、柳田らリハビリ組が入っている。1~3軍全体に細かい気配りが必要だ。その点、投打ともに巡回コーチを配置しており、抜かりはない。

 「時間があれば、(B組でも)チャンスをあげたい選手もいる」。今季は11球団が打倒ホークスで挑んでくるだけに、総力を結集しなければ、目標は達成できない。指揮官がキャンプ地の至る所に出没する。