DeNAアレックス・ラミレス監督(41)が「勝利至上主義」を厳命した。1月31日、キャンプ地の沖縄・宜野湾入りし、1、2軍合同の全体ミーティングを行った。「選手たちに知ってもらいたいことは、目標は優勝だということ。10年間、Bクラスに居続けている中で、今年は勝たないといけない。CSでは満足できない」と熱弁を振るった。

 指揮官も一丸となって、スクラムに加わる。今キャンプ中は「全選手にノックを打ちたい。ノックを通じて選手たちと時間を共有したい」と高みの見物ではなく、選手たちとの共同作業で一緒に高みを目指す。就任直後からチームを「家族」と表現するラミレス流のチーム作りがいよいよ始まる。

 この日は自身が現役時代の08年、09年にMVPを獲得した記念に作ったジャージーを着用。「色もブルーだったし、一番上にあったものを持ってきたら、たまたま、このジャージーだった」と“吉兆”のアイテムで全選手の前に立った。現在は103キロの体重を早朝散歩とトレーニングで100キロに減らすことも宣言。12球団で唯一、CS経験がないDeNAの挑戦が幕を開ける。【為田聡史】