2日夜に覚せい剤取締法違反の疑いで現行犯逮捕された清原和博容疑者(48=東京都港区)の今後について、日大名誉教授(刑法)の板倉宏氏(82)が分析した。

 清原容疑者は所持と使用を認めたので、初犯の覚せい剤事案の量刑として統一されている懲役1年6月、執行猶予3年が科されるだろう。

 2009年の逮捕後、容疑を認めたタレント酒井法子と同じ判決になることが濃厚だ。今後、容疑を否認すると、量刑は重くなる。否認を続けた歌手ASKAは、14年に懲役3年、執行猶予4年を言い渡された。2人とも覚せい剤所持・使用の初犯だった。

 覚せい剤事件の重大性を考慮すれば、清原容疑者の初公判までの保釈は難しいと思う。容疑を認め続けることで、初公判後の保釈の可能性は高くなる。

 知名度が高いため、逃亡の可能性は低いが、保釈金は1000万円を超えるだろう。初公判で結審し、第2回公判で判決が言い渡されることになりそう。酒井の逮捕から判決まで約3カ月かかったので、清原容疑者も5月ごろに判決を受ける流れになるのでは。