プロの兄よりお先に、侍入りのチャンスが巡ってきた。世界5連覇を狙う野球女子日本代表のトライアウトが28日、千葉・柏市内で行われ、広島ドラフト4位の船越涼太捕手(22=王子)の妹千紘捕手(19=平成国際大)が合格した。

 シート打撃ではワンバウンドをしっかり止め、バント処理では兄譲りの正確なスローイングを披露。「肩には自信があります。合格できてうれしいです」と目を細めた。

 「大好き」という3つ上の兄の背中を追って幼稚園年長から野球を始めた。最終メンバーに残れば、侍のユニホームに袖を通すことになる。「お兄ちゃんはいつも私のお手本。将来的には2人で(侍のユニホームを)着られたらいいです」。

 合格した24人は9月のW杯(韓国・釜山)に向け、今後数回の合宿に参加。8月に最終メンバー20人が決定する。