いよいよベテランと若手のサバイバルレースが本格化する。2軍で調整を行ってきた楽天松井稼頭央外野手(40)が1日、倉敷のマスカットスタジアムで1軍に合流した。3日からは星野副会長のお膝元で西武、ソフトバンクと4連戦が行われる。藤田、牧田も加わり開幕スタメン争いのスタートだ。

 松井稼は自分のスイングを確認しながらフリー打撃をこなした。「状態は普通だと思う。動けている」と、寒い中でも精力的にメニューを消化した。2軍での振り込み成果だろう。ベテランながら数多く振り込んで自分を追い込んできた。「これからは実戦で課題も出てくると思う。状態を見極めながら準備はしっかりやっていきたい」と、自信を示す。

 藤田も闘志にあふれていた。練習開始前にはナインに「家族が4人になりました」と報告。2月25日に第2子である長男悠誠君が生まれ、同29日には初対面も果たせた。「かわいかった。これからは、この子のためにも頑張ります」と言葉も弾んだ。

 松井稼、藤田、牧田、福山が1軍に合流。中川、島内、入野が2軍で再調整する。梨田監督は「2軍に落とすとか、入れ替える、ではない。ベテランなど他の選手も見たいので。開幕までは何があるかわからないから」。内野、外野は激しい競争が必至。ベテランの登場で若手は奮起が必要になる。その第1ラウンドが明日3日から始まる倉敷4連戦だ。【矢後洋一】