大院大高が94年以来、30年ぶりに春の大阪大会で決勝進出を決めた。プロ注目で主将の今坂幸暉(ともき)内野手(3年)が5回に決勝打。「ここまで来られてホッとした気持ちとうれしい気持ちの両方あります」と余韻に浸った。

今大会は履正社と大阪桐蔭の「大阪2強」を倒して勝ち上がってきた。辻盛英一監督(48)は「今日はノックから硬かった。勝って当たり前と周りから言われるようになってカチカチだった。ロボットが試合してるんちゃうかなと思った」と苦笑いで振り返る。

2点を奪われて逆転を許した直後の5回。同点としてなおも2死一塁で今坂が直球を振り抜いた。「感触は良かった」と右越えの勝ち越し打。「取って取られたあとにすぐ逆転できた」と粘り強さに胸を張った。この日は3球団のスカウトが視察。巨人水野スカウト部長は「走攻守でいい選手。高校生の中ではトップクラス」と高評価を与えた。

快挙が続くが今坂に慢心はない。決勝へ向けて「自分たちはここを通過点だと思っている。まずはしっかり最後に1勝を全員でつかみ取りにいきたい」と力強い。近畿の頂点を目指すチーム。初めて夏の甲子園出場へ、まずは春の大阪を制す。【林亮佑】