西武森が、最終テストを課された。今日3日からの楽天戦(倉敷)、広島戦(マツダスタジアム)と続く遠征を前に、田辺監督が今季起用法に言及。「この遠征で(捕手として)シーズンで使っていくか、見極めたい」との考えを示した。

 森は昨季、指名打者と右翼手での出場のみながら、キャンプでは捕手一本。「打てる女房役」を目指してきた。しかし実戦に入ると、リードに加え、捕逸や飛球への反応にも精彩を欠く場面が散見。「どちらかというと守備の方に(意識が)いきます」と、紅白戦を入れたここまでの9戦で23打数5安打と、魅力の打撃も不調に陥っている。

 攻守での悪循環に「捕手登録なんだから」と厳しい目を光らせてきた田辺監督は期限設定を決断。「守りの影響が打席にも出て余裕がなくなる。全部がおとなしくなる。打撃もこの調子だときつい」と説明した。

 今回の遠征は、正捕手の炭谷が侍ジャパン強化試合に参加するため不在。森は「(昨季のブランクもあり)試合に慣れることが大事。打撃は徐々に上がってきている感覚はある。この期間を大切にしたい」と引き締めた。結果次第では今後、2軍調整の可能性もある。捕手・森が背水の陣で生き残りに臨む。【佐竹実】