巨人の野球賭博問題で、警視庁組織犯罪対策4課が高木京介元選手(26)を任意で事情聴取したことが12日、捜査関係者への取材で分かった。

 組対4課は既に笠原将生(25)ら3元選手からも任意で事情を聴いており、賭博事件として立件できるか、慎重に事実関係を確認している。

 高木元選手は日本野球機構(NPB)の調査に賭博行為を認めている。

 NPBの調査委員会によると、高木元選手は笠原元選手の誘いで2014年4~5月、プロ野球の8、9試合で1試合5万~20万円を賭け、80万~90万円負けた。笠原元選手の知人で、NPBが野球賭博常習者と認定した飲食店経営者が関与していた。

 組対4課は、高木元選手の携帯電話の通信履歴を解析するなどして、暴力団関係者など反社会的勢力の関与の有無を調べるとともに、笠原元選手からもあらためて事情を聴くとみられる。

 巨人は3月8日、高木元選手の野球賭博への関与を発表。野球協約の規定に基づく巨人の告発や、NPBの調査委の処分案を受けて、熊崎勝彦コミッショナーが同22日、1年間の失格処分とした。巨人は同日、契約を解除した。