DeNAが今季4度目の完封負けで3連敗を喫した。3連敗は今季3度目と苦戦が続く。アレックス・ラミレス監督(41)は「早い回にチャンスはあったが、前回とは全く違う展開になってしまった。今日は(ヤクルト)石川投手がいい投球をした」と完敗を認めるしかなった。

 1回の攻撃が勝機を分けた。先頭桑原将志外野手(22)が左中間を破る二塁打で出塁。無死二塁から石川雄洋内野手(29)が、きっちり犠打を決め、1死三塁の絶好機をつくった。相手内野陣は前進守備を敷く。続く井手正太郎外野手(32)の遊ゴロで三走桑原が本塁を狙ったが封殺され、先制点を奪えずに攻撃を終えた。

 ここまでの3試合は好調を維持していた先発井納翔一投手(29)も精彩を欠いた。3回までに8安打を許し、2失点。4回こそは3者凡退に抑えたが、5回に無死一塁からバレンティンに140キロ直球を左翼席上段に運ばれリードを4点に広げられた。11安打、4失点で今季最短の5回でKOされ「ヒットは多く打たれてしまいましたが、なんとか踏ん張りたかったです。野手の方のリズムを悪くしてしまい申し訳ないです」と悔しさをにじませた。

 “新戦力”もほろ苦デビューを強いられた。ソフトバンクの育成契約を断り、トライアウトを経て入団した白根尚貴内野手(22)が「6番一塁」でスタメン出場し、1軍デビューを果たした。相手先発のベテラン左腕・石川の術中にはまり、三振と併殺で2打数無安打。7回に代打を送られベンチに退いた。白根は「試合にはすんなり入れた。打てそうで打てないというイメージ。次に向けたプラスにしたい」と話した。