覚せい剤取締法違反の罪に問われた元プロ野球選手清原和博被告(48)の初公判が17日午後、東京地裁(吉戒純一裁判官)で開かれた。

 清原被告に対し、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」の出演者からは厳しい声があがった。

 同番組は地裁前から中継で記者リレーにより初公判の様子を逐一伝えた。清原被告は起訴内容について「間違いありません」と認めたものの、被告人質問で検察側から薬物使用を始めた時期や使用頻度などについては「覚えていない」とした。また、清原被告は週刊誌報道によって仕事を失い離婚して家族も失ったことも薬物に手を出すことにつながったと発言した。

 元プロ野球選手で野球解説者の田尾安志氏は、こうした清原被告の受け答えに「被害妄想というか、いろんなことを『なんで俺だけ』と受け取っているような気がする。考え方が清原は、何かのせいにしているし、いつまでもスターなんだよね」と語った。

 尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏も「人のせいにしてる。心が弱い。自己確立が非常に弱いですね。清原さんの人間像がきちっと見えてこない。肝心なところはわからないと黙りこんだり、逃げているでしょ。もっと自分と向き合わないと」とコメントした。

 また、清原被告は今後、薬物を断ち切るために保護観察を自ら希望したが、元厚労省の麻薬取締部捜査第1課長を37年務めた小林潔氏は「強い意志で『病院に入ります』と言ってもらわないと皆さん納得しないんじゃないですかね。私から見ますと、またやるな、という気が起きる」と厳しい目を向けた。