ツヤツヤの米と牛1頭で14年ぶりの勝ち点だ。今春04年以来のシーズン3勝を挙げた東京6大学リーグの東大が6日、千葉・大網白里市内で旭農業(千葉)の部員らとともに稲刈りを行った。食トレに本格着手した昨オフ、縁あって旭農業が実習田で育てた米を購入。山本克志主将(4年=聖光学院)は5月に田植えも行い、この日は部員9人で稲刈りを手伝った。「今も1食2合がノルマです。育ったのを見ると、ありがたい気持ちになります」と実った穂に感慨深げだった。

 パワーアップ計画は続く。8月の室蘭キャンプでは、OBが阿蘇牛を丸ごと1頭購入し、肉を寄付してくれた。1日500グラムずつ食べ8日間で完食。夜ご飯ではステーキやローストビーフで、補食ではカツサンドとして登場した。山本は「すごくおいしかったです」とさらに力を蓄えた。

 10日の開幕戦は明大と戦う。春2勝の来秋ドラフト候補、宮台康平投手(3年=湘南)を中心に、1年生左腕の台頭も見込める。主将は「甘くはないですが、チャンスはあると思う。勝ち点を狙って1つずつ戦っていきたい」と実りの秋を誓った。【和田美保】