首位の仙台大は8-1の7回コールドで東北学院大に先勝し、3季ぶり5度目の優勝に王手をかけた。3回裏2死。3番・松本桃太郎三塁手(4年=北海)の2試合連続の中越え先制アーチで主導権を握り、今春2位の相手に快勝した。

 松本が止まらない。自らのリーグ記録を更新する通算119安打目は、自身シーズン最多の今季4号、通算18本目だ。松本は「インコース低めの真っすぐ。(左飛に倒れた)1打席目と同じ球だったのでフルスイングした」と振り返る。

 優勝に加え、前人未到の通算120安打にも王手をかけた。自身4度目のタイトル獲得が濃厚な本塁打も、あと1本で歴代3位(通算19本)に並ぶ。打率は5割、打点は9。この日、チームメート千葉俊捕手(4年)に1打点先行された松本は「チーム内で争うのはいいこと。タイトルは一通りあるのでチームが勝てばいい。明日決めます」と大学生活最後のリーグ最終戦を優勝で飾るつもりだ。【佐々木雄高】