男気(おとこぎ)右腕が壮絶にマウンドを去った。「SMBC 日本シリーズ2016」第3戦は延長10回サヨナラ負け。今季限りでの現役引退を表明している広島黒田博樹投手(41)が先発し、5回2/3を投げて4安打1失点。最後はアクシデントに襲われた模様で、マウンドを後にしたが、2二塁打されていた日本ハム大谷翔平投手(22)を左飛に仕留めての交代。現役ラスト登板の可能性がある一戦でも、強烈なインパクトを残した。

 黒田の父一博さんは南海の外野手として51~53年の日本シリーズに出場。日本シリーズに親子で出場は堀井、堂上親子に次いで3組目になる。一博さんは通算17試合に出場して37打数4安打だったが、17試合のうち10試合は中堅手で先発。日本シリーズに親子そろって先発出場したのは黒田親子が初めてだ。