日本ハム大谷翔平投手(22)が5日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季の2億円から7000万円アップの年俸2億7000万円で合意した。ダルビッシュ有投手(30)の高卒5年目の史上最高額に並んだ。「うれしいです。自分がこれだけの額をもらえるのにふさわしいのか。金額についても納得」と笑顔を見せた。

 4年目の今季は21試合に登板し10勝4敗、防御率1・86。打撃では104試合で104安打22本塁打を放ち、打率3割2分2厘をマーク。投打「二刀流」で活躍し、パ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝き、ベストナインでは投手と指名打者部門での史上初のダブル受賞。チームを10年ぶりの日本一に導いた。それでも「期待してもらった働きはできなかった。来年はそんなことがないように」と、さらなる飛躍を誓う。

 交渉の場では、ポスティングシステムでの米メジャー挑戦についても話題に挙がったという。「可能性について話した。自分の意志を尊重してくれると話してもらった」。時期については、早ければ来オフだが「可能性ではそう(来オフ)」としつつ、「僕が行きたいと思ったら」と、未定であることを強調。「まずは来年100%ファイターズのために、日本一を目指す」と意気込んでいた。(金額は推定)