巨人がレッズのロス・オーレンドルフ投手(34)ら複数の外国人救援投手をリストアップしていることが7日、分かった。来季外国人はすでに5人の支配下登録選手が確定しているが、ブルペン陣強化も見据えて、候補を選定中だ。

 候補の1人となるオーレンドルフはメジャー通算30勝の実績を誇る。09年には先発として自己最多の11勝をマーク。近年は中継ぎに役割を移し、今季も64試合に登板し、5勝7敗2セーブで防御率4・66。150キロ前後の直球とスライダー、チェンジアップを操り、65回2/3で68奪三振とクローザー経験は少ないが、三振を奪う能力はある。

 また名門プリンストン大出身で、かつて「大リーガーが選ぶ最も賢い選手」というアンケートで1位に選出。オフには農務省へのインターンシップを経験するなど屈指の秀才選手としても知られる。

 陽岱鋼も含めて史上初のFA3選手獲得が決定的で球団史に残る大補強を敢行しているが、まだその手を緩めていない。今季は沢村が最多セーブ、マシソンが最優秀中継ぎに輝いたが、好不調の波が目立った。改善策としてソフトバンクからFA移籍の森福を加えた。1軍外国人枠は4だが、長丁場を見据え、競争効果も見越し、さらに助っ人リリーバーで厚みを持たせる狙いだ。

 米国では現在、移籍市場が活発化するウインターミーティングが開催中。市場の動向を見極めながら、3年ぶりリーグ優勝への使者を探し求める。

 ◆ロス・オーレンドルフ 1982年8月8日生まれ、米国出身。プリンストン大からドラフト4巡目(全体116位)でダイヤモンドバックスに投手として入団。07年にヤンキースへ移籍しメジャー初登板。パイレーツ時代の09年に自己最多の11勝(10敗)。今季はレッズで64試合5勝7敗、防御率4・66。メジャー通算は209試合30勝41敗、防御率4・82。195センチ、109キロ。右投げ右打ち。