巨人ドラフト1位の中京学院大・吉川尚輝内野手(21)が足での「ミスター超え」を目指す。故郷・岐阜の「高橋尚子ロード」で自主トレを実施。開幕1軍が目標の即戦力内野手は「新人王とかたくさんのタイトルを取れる選手になりたい」と新年の誓いを立てた。

 自慢の走力でレギュラー争いに参戦する。「足と守備は自信がある」。大学時代は50メートル走5秒7の俊足を武器にリーグ戦で盗塁王を3度獲得した。巨人のルーキーの最多盗塁は、長嶋終身名誉監督が記録した58年の37個。「すごいですね」と驚きつつ「アマとプロのレベルは違うので練習して経験を積むのが大事。まずは試合に出ること。出られれば目指して頑張りたい」と大志を抱いた。

 4日の練習場所は00年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋が県岐阜商時代に世界一を夢見た“原点”。約1時間、走り込んだ吉川尚は「1度走ってみたかった。走れて光栄。僕も日本一、世界一の選手を目指して頑張りたい」と誓った。