日本ハム大谷翔平投手(22)が7日、チームの同学年新人を歓迎する「大谷会」開催プランを明かした。新たにチームメートとなるドラフト2位の石井一成内野手(22=早大)ら今季の大卒新人3選手が千葉・鎌ケ谷の勇翔寮に入寮した。94年度生まれの「大谷世代」が3人から倍増。1月中にも同世代水入らずの食事会を実施し、プロの先輩として助言することもありそうだ。

 新人選手の入寮が例年にも増して待ち遠しかった。大谷にとって、プロ入り後は初となる同学年選手の加入。今季は同い年の大卒新人が3人やってきた。「(これまで)同級生は3人しかいなかったので増えたら増えたで、いいんじゃないかなと思います。みんなで、ご飯に行ければ楽しいんじゃないかな」。早くも親交を深める「大谷会」実施プランをぶち上げた。

 同期入団の森本、宇佐美に加えてドラフト2位石井一、3位高良、4位森山が同会のメンバーとなる。「星稜(出身)の森山君は(花巻東時代に)練習試合をやったので、ちょろっと覚えています」と、当時の印象が少しある程度。全員がほぼ初対面で、食事会というリラックスムードの中で距離を縮めたい考え。アルコールも「1杯くらいは飲んでいいかなと思います」と杯も交わすつもりだ。

 同世代の新人3人からは、プロで活躍する心得などの質問攻めにあう可能性もある。「答えられることはないですけどね」と謙遜するが、そんなコミュニケーションを通して互いにレベルアップすることを望んでいるのが栗山監督だ。「人にこうした方が良いよねって言ったとすると、これが一番自分にとってプラスになる。人に言うことは、自分も守るということ。すごく大事なことだと思う」と、相乗効果に期待した。

 この日は2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で自主トレ。グラウンドでは約30分間のランニング。室内練習場ではWBC使用球を使ってキャッチボールも行った。「あの距離も久々」と、約30メートルの距離を強めの力で投げた後は打撃練習で締めた。世界一奪還へ着々と準備を進める姿を、今後は同世代のメンバーの前で披露していくことになる。「僕は僕で頑張ってやるしかないです。それを見て、何か感じてもらえるのは、うれしいですけど」。大谷にとっても同世代の存在は刺激になる。【木下大輔】