新人年から4勝を挙げ、今季もローテーション入りを期待される阪神青柳に新年早々、ビッグなお年玉が届いた。小包の送り主は矢野の文字…。「矢野コーチかと思いました」と恐る恐る封を開けると、中には手紙と漫画。矢野コーチではなく、漫画家・矢野稔貴氏からのプレゼントで、青柳の投球フォームのイラストが入った手紙と同氏著の漫画「放課後バッセン娘」が入っていた。阪神ファンの矢野氏が、青柳の漫画好きを聞きつけて贈ったものだった。

 「ビックリしました。全く知らないです」と目を丸くした青柳は「少しでも周りの人に知ってもらって、期待に応えられるようにしたい」と笑顔で話した。

 プロ1年目の昨季は「開幕に1軍にいなくても、終わった時に1軍にいられたら」と思い描いたように進んだ。小林繁をほうふつとさせる右腕アンダースローで4勝を挙げ、オフの台湾でのアジア・ウインターリーグでは投手MVPを受賞。大の漫画好きという素顔とともに、「青柳」の知名度を大いに上げた。2年目の今季に向け「金本監督からも期待されている。開幕からローテーションを目指したい」とふんどしを締め直した。

 鳴尾浜で初投げ。今後はキャンプ初日から投げられるように調整に励む。大好きな漫画界からのお年玉が、より発奮する材料になった。【山川智之】

 ◆放課後バッセン娘 ヤングアニマルDensiで連載中。さびれたバッティングセンターを舞台に、女子高生たちが往年の野球選手のモノマネをする新感覚コメディー漫画。