オリックスの新人8選手が9日、神戸市内の選手寮に入寮した。ドラフト2位指名の黒木優太投手(22=立正大)は、大ファンである歌手・倖田来未(34)のDVD4枚を持参。「いつかは応援歌を作ってもらいたい。アップテンポな曲を」と願い、それに見合うだけの活躍を誓った。倖田は卓球女子日本代表の石川佳純をイメージした曲を作ったことがある。

 黒木は高校時代から倖田の曲を聴き続けている。「歌詞にメッセージ性があるのがいい。移動のバスでもずっと聴いてます」。iPhone(アイフォーン)の中には150曲をダウンロード。勝った時は「LIFE so GOOD!!」、負けた時は「WALK OF MY LIFE」などと、状況に応じて聴きたい曲があるという。

 プロ初任給の使い道も「自分で稼いだお金で入ると決めていたので」と倖田の公式ファンクラブの入会費用(5200円)に充てる。シーズン中の登場曲も倖田の歌にする予定だ。

 今日10日からは新人合同自主トレが開始。開幕ローテ入りも期待される最速153キロ右腕は「まずは野球に集中するだけ」と、趣味の釣り道具は自宅に置いてきた。疲れた心と体を好きな曲で癒やしながら、成長を続ける。【大池和幸】

 ◆黒木優太(くろき・ゆうた)1994年(平6)8月16日、横浜市生まれ。小2で野球を始めた。橘学苑3年夏は神奈川大会3回戦で東海大相模に敗れ、甲子園出場経験はなし。立正大2年春に4勝し、東都リーグ2部優勝に貢献。大学通算16勝。179センチ、78キロ。血液型A。右投げ左打ち。