2016年にブレークした男たちを、モノにする。楽天ドラフト3位田中和基外野手(22=立大)が9日、打力アップのための“教材”を紹介した。「今までは上半身の力だけで打っていた。そうではなく、力を抜きながら、軽く飛ばせるように練習している。タイミングは(オリックス)吉田さん、上半身の体の使い方は(先輩の)茂木さんを参考にしている」と両打ちのスラッガーは、勉強の日々を送っている。

 昨年12月に行われた台湾ウインターリーグで、打率(5割5分6厘)本塁打(6)打点(29)の主要3部門でトップに輝いたオリックス吉田正、昨季の新人王候補にまで名前が挙がった茂木は、まさにお手本のような存在。田中は「動画でもすごく研究している」と、目に焼き付ける。テークバックを小さくするポイントも2人の“先生”から学んだ。

 この日は、ドラフト1位の藤平らとともに、仙台市内のKoboパーク宮城の室内練習場で始まった新人合同自主トレに臨んだ。「20メートルシャトルラン」では、14人中トップの128本を記録。「キャンプまでしっかりと自分をアピール出来るようにしたい」。勉強漬けの日々で、1軍キャンプの切符をつかんでみせる。【栗田尚樹】