今年こそけがゼロで全試合出場だ。背番号を4から0に変更したロッテ荻野が13日、千葉市立幸町第三小学校を訪問。今オフは打撃を改造し、打力アップでの定位置奪回を誓った。

 0からの再発進だ。「背番号を変えて、何か気分的に変われば。けがが多かったので、これを機に1年間やれれば」。プロ7年間、期待されながら、けがで途中離脱を繰り返してきた。通算盗塁成功率は8割7分5厘。鈴木尚広(巨人=8割2分9厘)を上回る史上最高ペースも、けがに弱いイメージが付きまとう。近所の神社で何度もおはらいを受けてきたが、効果はなし。初めての背番号変更を、浮上のきっかけとする。

 俊足を生かすべく、打撃も変える。「凡フライは簡単にアウトになると監督に注意された。ボールと面をけんかさせないで送ってやる打ち方にする。今まで切る感じだったので」。飛球を上げまいとするダウンスイングが、打球に回転をかけ、打ち上げる原因だった。レベルスイングに改造し、ライナーを心掛ける。「1年間出たことがないので、まずは全試合出られるように。それが最低目標」。児童に球場で観戦を呼び掛けただけに、今年こそ試合に出なくては。【斎藤直樹】