日本2000安打まで現役で頑張る! プロ野球名球会は14日、宮崎市内で総会を行い、阪神福留孝介外野手(39)と元広島黒田博樹氏(41)、広島新井貴浩内野手(39)の3人が初参加した。福留は王貞治ソフトバンク会長から息の長い活躍を期待され奮起。

 不惑のシーズンに臨む福留が、世界の王からエールを送られた。球界のレジェンドが集う名球会総会。終了と同時に部屋から出た同会の王顧問は、福留、新井、黒田氏の新会員3人について「フレッシュでいいね!」とニッコリ。今年4月に40歳となる福留にも、まだまだできると熱い言葉を投げかけた。

 「今の野球選手は肉体的にもそうだけど、精神寿命が延びている。限界を考えなくなってきている。昔は30歳過ぎたら年寄り扱いだったけど、今は35歳、40歳と延びている」

 濃紺の名球会ブレザーに身を包んだ福留は、明確な数字を口にした。昨年6月25日広島戦(マツダスタジアム)で日米通算2000安打を達成。日本、米国の記録を合算して名球会メンバーの資格を得たが、あと424安打となる日本単独2000安打にも意欲を見せた。

 「チャレンジできるんであれば、それを狙っていきたいですし達成したい」

 3年で達成しようとすればシーズン約140安打ペースが必要。厳しい数字だが、昨季もチームトップの打率3割1分1厘をマークし、141安打を放っている福留なら不可能とも言えない。今季から主将に就任。虎でもまだ中心選手としての期待は大だ。

 名球会の新会員として「名に恥じないように、汚さないように、自覚をもってやっていきたい」と表情を引き締めた。超一流の仲間入りを果たした福留が、プロ野球最高のスーパースターからの言葉を受けて、新たな道を切り開く。【桝井聡】