DeNA筒香嘉智外野手(25)が“第2の筒香”育成に携わる。大阪府内で15日、中学で所属した堺ビッグボーイズ(BB)のスーパーバイザー就任式に出席。「子どもたちに答えを与えすぎていて、指示待ちの行動している子が多いと正直感じている。答えは自分で探すもの」と少年野球に関わる決意を表明した。

 自身が育った堺BBの小学生の部を立ち上げて今年で3年目。「子ども自身が考える時間をつくってあげないといけない。すぐ与えたらすぐ成長すると(一見)思う。だけどそれは短期的なもの。将来どっちがいいかというと、小さい頃から考える習慣ある方が大人になったとき差が出る」。堺BBの瀬野代表は、筒香が考える子だったと振り返る。同代表は「どちらかというと不器用な選手だった。ただ克服しようとする才能はすごかった」と、筒香のように自ら道を切り開く力を育てていくと話した。

 現役プロながら若年層の育成にも携わることは異例。それでも「人は前例がないことをすごく嫌う。そう言っていたら何も変わらない。でも誰かが変えていかないとよくならない。僕自身野球通じて成長させてもらっている。野球界に還元できることを強い勇気を持ってやっていきたい」と子どもたちのための土壌をつくっていく。【栗田成芳】