阪神高山が補殺増を目指す。1年目の昨季、外野手として124試合で守備に就いたが、わずかに1補殺。補殺数の改善に「そういう場面が何回くるかは分からないですけど、しっかり(走者を)刺せる練習をしていきたいですね」と意欲十分だ。

 昨シーズンは序盤に右肘の不調を訴え、スローイングも不安を覚えながら行っていた時期もある。補殺数は伸び悩み、本人は納得のいかない表情だ。肩の強さは本来、プロでも標準以上のレベルと評価されていた。春季キャンプでも精力的に、送球練習を行うつもりだ。

 今季の外野布陣は、右翼福留、中堅糸井は当確。残る左翼のポジションを若手選手で争う形となっている。その最有力候補が、昨年新人王の高山だ。打力は申し分ないだけに、自らも課題としている守備を向上させて定位置をつかみとりたい。「チームに迷惑を掛けた分、今年はそういうことがないようにしたいです」。ウイークポイントを消し去り、隙のない選手となる。