能見に戦々恐々!? マツダスタジアムで汗を流した広島新井が19日、阪神能見からの年賀状に直筆で「今年は打たせませんよ」と書かれていたことを明かした。

 昨季15打数7安打で打率4割6分7厘、2本塁打、8打点と新井が圧勝している。一昨季も22打数7安打で打率3割1分8厘、1本塁打、2打点だった。広島復帰後の2年間、かもにする新井は「クイックなどでいろいろ崩しに来ているのは分かっていた」と振り返りながらも「得意という感覚はない。必死にやって残った結果、たまたま良かっただけ」と謙虚な姿勢を貫く。

 一方の能見は闘志がメラメラ燃えている。挑戦状とも言える年賀状に続き、17日の自主トレ公開であらためて宣戦布告。これには新井も「何か秘策があるんじゃないかと今からビクビクしている…と書いといて」と笑うしかなかった。阪神時代の後輩の挑戦状に、ベテランはうれしそう。今季の対戦も「楽しみは楽しみ。ずっとやっていたからね。彼がどういう子かも分かっている」と心待ち。そのときに備え、ベテランは休日返上で汗を流した。【前原淳】

 ◆能見の宣戦布告 17日に沖縄・宜野座で自主トレを公開した能見は天敵新井さん封じに闘志。「いややな、というよりも、いろんなボールが合うんですよね。タイミングの問題」と相性の悪さを自己分析し「新井さんもずっとやってきた選手。読みもある。中心としてやられているんで、打てば(広島が乗る)」と警戒心をあらわにした。