中日ドラフト1位柳裕也投手(22=明大)が28日、初めて森監督ら1軍首脳陣の前でブルペン投球を披露し、絶賛された。北谷球場での合同自主トレ2日目。ブルペンで捕手を座らせ、直球、カーブ、カットボールを交え約30球。視察した友利投手コーチは「一定のフォーム、一定のリズムで、同じリリースで投げられる。試合をつくることはできる」と太鼓判。先発ローテ入りを期待する柳の1球1球に視線を送った森監督も「(友利投手コーチの評価に)その通りですよ。大丈夫なんじゃない」とうなずいた。

 即戦力の評価にたがわぬ絶賛の嵐だったが、柳が舞いあがることはなかった。「評価してもらえるのはうれしいですけど、もっと成長したい。満足していない。キャンプが始まったら、実績もないのでアピールしたい」。この日の投球では、ハートの強さものぞかせた。指揮官が捕手の後ろで見守る中でのピッチングだったが、「意識せずにやれた」とマイペース。さらに、大きく変化するカーブにこの日は捕手を務めた松井雅が苦戦する場面もあった。

 「2月1日もブルペンに入る。いいスタートにつながると思う」と柳。キャンプインに向け、さらにギアを上げる。【宮崎えり子】