オリックスは7日、宮崎春季キャンプの第2クールが始まった。新外国人フィル・コーク投手(34=パイレーツ)は、午前の練習時間に一番目立っていた。他の投手が投球練習で使用しないメイン球場のブルペンでキャッチボールを開始。肩慣らしのはずがどんどんと熱を帯び、本格的な投球練習へと変化した。最終的には113球まで増えていた。別府ブルペンコーチは「最初はマウンドの傾斜を使ってキャッチボールをしたかったみたい。この時期にあそこまで投げる外国人を見たことないよ」と目を丸くした。

 コークはメジャー407試合と豊富な経験がある。気持ちを前面に押し出して投球するタイプ。オフに武術の動きを取り入れたトレーニングも積んだ“武闘派”だ。マウンドではつぶやきにとどまらず、大声を出して自らを鼓舞することも。このキャンプ中には放送禁止用語を連発して、周囲を驚かせた。来日後に覚えた日本語を聞かれて「テレビで言えないことはたくさんある」とニヤリ。陽気でチームメートとも積極的にコミュニケーションを図っている。【オリックス担当 大池和幸】