右膝関節炎のため別メニュー調整の阪神糸井嘉男外野手(35)が13日、今キャンプ初めて、室内でフリー打撃を行った。最初は本屋敷トレーナーが投げるボールを打っていたが、途中から日本ハム時代にチームメートだった金村投手コーチが“登板”。計65球を打ち込んだ。

 室内練習場に、打球音が響いた。糸井は「徐々にやってます」と表現したが、力強いスイングだった。打撃投手を務めた金村コーチも、「やっぱりさすがやなと。いいバッターなのは知っていますけど、インサイドにたまに投げたら、反応とかすごいなあって。痛いのアレ?」と舌を巻いた。ティー打撃で103スイング、マシン打撃162スイング、計330スイングの振り込みは、今キャンプ最多だ。練習後、糸井は現状何パーセントかと問われ「分からないけど、今やっていることを続けていたよ」と控えめに話したが、順調に練習の強度が上がっているのは間違いない。

 この日は隣のグラウンドでDeNA戦が行われていた。外野に鳴り響く阪神の応援に反応。「あ~すごいね」。糸井がグラウンドで応援される日も近づいている。【磯綾乃】