ハーバード大卒の秀才助っ人、楽天の新外国人、フランク・ハーマン投手(32=フィリーズ)が15日、沖縄・金武町で、初の打撃投手を務めた。

 「すべてうまくいった。持てる球をすべて投げたので、非常に良かったと思う」と手応えを感じていた。

 昨季は大リーグのフィリーズで14試合に登板し、1勝2敗。メジャー通算109試合で5勝3敗、防御率4・72の実績を誇る。

 「向こうではキャンプがスタートする時期。今日でブルペンを含めて6回目の投球。いい感じで仕上がっている」と言った。

 初参加する日本のキャンプについては「ピッチャーの運動量が多いので感心している。ブルペンに入って100球ぐらい投げて、また次の日に連続でブルペンに入ったりするので驚いている」とカルチャーショックを受けているようだ。沖縄の環境は「前に住んでいたハワイに似ている。自然が多くてきれい」と言い、日本語は「1から10まで日本語で言える」と、秀才らしい一面をのぞかせた。

 楽天では守護神の松井裕につなぐ、「8回の男」として期待されている。

 梨田昌孝監督(63)は「ボールが強かった。ブルペンより、闘争心が見える感じがした。チェンジアップ、ナックルカーブ、スライダーもボール自体は良かった」と評価。「(8回は)昨年の課題だったので、候補である以上は一発で決めて欲しい」と期待している。【NPB担当 前田祐輔】