ちょっと待ておとはいかない。前日14日からチームに再合流した阪神マルコス・マテオ投手(32)がキャンプ休日を返上して練習した。志願し、沖縄・読谷村内のホテルにある室内練習場でキャッチボールなど約1時間半体を動かした。第4クールが始まる今日16日にもブルペンでの投球練習を再開する。

 キャンプ中の8日に子どもの事情により、家族のいる米国に緊急帰国。守護神の最有力候補だけに、調整遅れが心配されていた。この日は剛速球にたじろぐ球団通訳を相手に、笑顔でキャッチボール。トレーニング室ではバイクをこぐなどして汗を流した。打席に立つ球団関係者に対して「今季初」の打撃投手を務めるなど、最後まで精力的だった。見守った香田投手コーチも「明日(16日)から普通にやってくれそうだね」と本隊合流にGOサインを出した。

 「今日は自分でやろうと思って練習したよ。昨日でも(投球練習は)出来たけど、チームの方からゆっくりやれと言ってもらった。体は問題ない。もう気持ちも出来ている。打撃投手などをして体を作っていきたいね」。心配された調整遅れの影響は最小限で済みそうだ。【桝井聡】