「イチ斬り男」が変幻自在投法を披露した。ヤクルトの新外国人デービッド・ブキャナン投手(27=フィリーズ3A)が16日、フリー打撃に初登板。サイドスローを交えて上田、谷内に50球を投げ、安打性の当たりを5本に抑えた。フィリーズ時代の15年にイチロー(マーリンズ)を三振させた男が、先発ローテ入りをアピールした。

 上投げのブキャナンが48球目に突然、腕を下げて116キロのカーブを投げた。「たまに投げている。打者に対して何かを変えようと思った時に試合で交ぜていた」。上投げの最速は142キロ。「打者がどう反応するか見たかった」というフリー打撃初登板の機会を存分に生かした。真中監督は打者目線で「嫌だと思う。全部(フォームが)同じじゃないと。そういうのは武器になる」と変幻自在投法を評価した。