能見、メッセンジャー、藤浪ら阪神の先発投手9人が実戦形式のバント練習に参加。走者一塁、走者二塁の場面で犠打を繰り返した。金本知憲監督のコメント。

 「去年よりもうまくなっているよ」と投手陣に言葉をかけた。

 「去年は成功率がものすごく低くて、意地になって3回か4回やらせたけど、あまりうまくならなかった。それがシーズン前半、モロに出た。後半は割と決まり始めたけどね。それを例に出して、今ちゃんとできていたらシーズン中もできるから、とね」。

 その他の一問一答は以下の通り。

 ─糸井の屋外フリー打撃は監督の方から打診した

 金本監督 そうそう。

 ─実際にチェックして

 金本監督 見ての通りでしょう。オレがとやかく言うことじゃない。

 ─監督がオーッという表情も見せていた

 金本監督 初めての屋外だから、やっぱり室内と違うからね。室内で打つとスイングが小さくなっているはずだから、打球の伸びとか、なかなか出てこないよね。でもまあ、さすがというか。インパクトも強いし、ポイントもいいし、打球も落ちないし、距離も出ているし。

 ─打撃直後に2人で話し込む場面も

 金本監督 いろいろ。FA交渉の時から教えてください、教えてくださいと言っているけど…言うことないよね。もう別に触らない方がいいんじゃないかな。

 ─今後も屋外フリーを入れていくのか

 金本監督 いいと思うよ。トレーナーと相談しながらね。(自分のFA移籍1年目の春季キャンプ中に右ふくらはぎを痛めた)03年は肉離れをしてキャンプをほとんどやっていないからね。そういうことも言って、安心しなさいと。

 ─ぶっつけ開幕でも問題ないぐらいか

 金本監督 いいと思うよ。オレ、08年も膝を手術して(開幕前の実戦に)ほとんど出ていないもんね。1打席パッと立って。あの時、実は試合に復帰して岡山で出て初めて守った時、ハムストリングを痛めたんよ。黙っていたけど。それで開幕戦で三塁打を打って、またピキッときたんだけど。そういうことがないようにしてほしい。

 ─左打者は甲子園の浜風との戦いになる

 金本監督 どうやろうね。下手にケンカしてホームラン打とうとして、本来の良さが消えるぐらいなら、しない方がいいと思うしね。どちらかというと足を生かす、3割2、3分打ってね。1発を打ってほしいのは打ってほしいよ。流れが変わるんだから。でも長打力も今で十分じゃない?