おめでとう原口! 伴侶をめとってトラの正妻に一直線! 阪神原口文仁捕手(24)が1日、結婚を発表した。お相手は原口と同郷の埼玉県出身で保育士の一般女性(24)。このオフに虎風荘を退寮しており、4月に兵庫県内で同居生活をスタートさせる予定だ。昨年大ブレークを果たしたシンデレラボーイが結婚を機に、さらなる飛躍を目指す。

 崖っぷちからはい上がった原口の物語には、他ならぬ最愛の彼女の支えがあった。おめでたい結婚発表に際し「このたび結婚させていただくことになりましたが、今までもこれからも気持ちは変わらず、一生懸命頑張っていきます。引き続き応援よろしくお願いいたします」とコメントした。

 高卒8年目。ここまで山あり谷あり、ではなく、谷の方が長いプロ野球生活だった。腰痛などの影響で12年末に育成契約。その後はなかなかチャンスは巡ってこず、昨季も開幕は育成選手として迎えた。

 だが4月27日に急きょ支配下選手登録。打力に注目していた金本新監督は、即1軍に昇格させ、同日ナイターの巨人戦(甲子園)で1軍デビュー。初安打してチャンスをつかむと、その後も目覚ましい活躍を続けた。5月のセ月間MVPを獲得し、球宴にも出場。シーズン107試合出場と台頭した。まさにシンデレラストーリー。そんな激動のシーズンを送った原口の身と心を、献身的にそばで支え続ける存在があった。

 昨季末には古傷の右肩痛が再発し、捕手生活も危ぶまれた。それでも矢野コーチにあくまで捕手として勝負することを志願。懸命なリハビリを続け、肩の状態も通常レベルにまで回復した。今春沖縄キャンプでは実戦8試合すべてで4番で出場。右の長距離砲、打てる捕手として首脳陣の期待も大きい。最愛の妻を手に入れた男が次に目指すのは、もちろん虎の正妻だ。