【スピード◎、角度◎、クイック?】

 DeNAにとって、今年一番大きいのはFAで巨人に移籍した山口の穴を埋めること。クラインがその役割を果たせば、チームにとっては大きい。すでに実戦で153キロをマークしているが、150キロを超えるボールがあるというだけでも魅力。うまくいけば、同じ長身の(ソフトバンク)バンデンハークのような活躍が期待できるかもしれない。

 ただ外国人の場合は、クイックができるかどうかで、日本で活躍できるかどうかが大きく変わってくる。角度のある直球が生きるのも、走者を背負った場面でのクイックができてこそ。コントロールを乱すことはないかなど、今後の実戦で確認していく必要がある。

 リリーフでは、山崎康とともに抑え候補に挙がるパットンが加入した。攻撃陣は筒香、梶谷、ロペスなど力のある選手がそろい、やはり1番の課題は投手陣。2人が先発と抑え、またはリリーフとして結果を出せば、ウイークポイントを補える。DeNAにとって、新外国人の活躍は、順位を占う上で重要なポイントで、結果次第では、昨年の借金が、貯金に変わる可能性もある。