ヤクルト真中監督が13日、侍ジャパンの秋吉の投球に今季の活躍を期待した。前日12日のWBC2次ラウンド、オランダ戦。7回2死一塁で、秋吉対バレンティンの対決が実現。スライダーを見極められながらも、チェンジアップで三振に仕留めた5球に、真中監督は「何か変な感じだったね。しびれるよ、あれは。日本としては、秋吉が抑えてくれたのは大きかった」。少し複雑な表情を浮かべながらも、好勝負を振り返った。

 伊藤投手コーチは配球をたたえた。「3球目にスライダーをファウルされたでしょ? 最後は(サインに)首を振ったから、チェンジアップだと思ったよ」。スライダーを見せてチェンジアップで抑える、これまでに何度も見てきた必殺のパターンだった。守護神候補の勝負強さに「シーズンでも、しびれる場面で仕事をしてほしいね」と目を細めていた。