前人未到の3年連続トリプルスリーを目指すヤクルト山田に、今季初アーチが飛び出した。1点ビハインドの3回1死二塁、バックスクリーンに放り込んだ。「行ったと思いました。ギリギリだったけど。芯で捉えられたし、この3日間で一番いいスイングができた」と、一時は逆転となる1号2ランを自画自賛した。

 相手ルーキー浜口にプロの洗礼を浴びせた。第1打席は2ストライクから4球続いたチェンジアップを打ち損ね、中堅飛球に終わっていた。だが、侍ジャパンの主軸に、2打席連続で同じ攻めは通用しない。続く第2打席、変化球を狙っていた。122キロの外角高めチェンジアップをたたいた打球は飛距離を増し、フェンスを越えた。

 珍しい場面もあった。9回の第5打席は、1死二、三塁から前の打者坂口が敬遠された。「記憶ではあんまりない」という敬遠策に「思ったより(なめられたという悔しさに)燃え上がらなかった。意外と冷静だった」。フルカウントから、逆球気味に内角に入ってきた甘いスライダーに空振り三振。「読み違いだけど(投手も)投げ違いですよね」と冷静に振り返った。再度敬遠策があれば、山田の逆襲は見ものだ。【斎藤直樹】