ソフトバンク内川聖一内野手(34)が1試合2本塁打を放ち、この日試合のなかった首位楽天とのゲーム差を0・5に縮めた。2回に左翼席への3号ソロを放つと、6回にも再び左翼席に4号ソロ。昨年6月11日の巨人戦以来となる1試合2発で、先発和田に今季2勝目を届けた。これでホークスは西武菊池に9連勝となった。

 「僕が一番ビックリしました。今年はWBCがあったので、オープン戦で打席を重ねておらず(打撃フォームを)つくりあげていないので(好調な)自分を疑っています。でも、結果的にうまく反応して打てた。切れずに飛んでいったのがよかった」

 試合前、親交の深い琴奨菊から長男誕生を報告するメッセージが動画付きで届いた。「幸せをもらって自分も頑張ろうと思った」。この日の2発は、琴奨菊への祝砲でもあった。

 これで内川は開幕から早くも4本塁打、9打点。打率も4割2分3厘と、頼れる4番のバットがチームの勝利を支えている。【福岡吉央】