中田、大谷を欠いた打線に元気がなく、日本ハムが3年ぶりの6連敗を喫した。WBC帰りの千賀を打ち崩せず、守護神サファテには5球で9回を締められた。2試合連続の0封負け、借金6は最下位に沈んだ13年5月以来4年ぶりだ。

 しかも、またまた主力が1人、消えた。守護神のクリス・マーティン投手(30)が11日、右肘の張りで出場選手登録を抹消された。10日に札幌市内の病院で精密検査を受診。福島チーフトレーナーは「1回リセットする上での抹消」と説明。マーティンも「完全に休んで1度しっかり治そうと」と、最短10日間での復帰を目指すことになった。

 10日に軽度の右内転筋筋挫傷と診断された4番中田は、試合前練習を不参加で試合も欠場。「明日は出るつもりで札幌ドームに来る」と話し、試合後に球場を後にしたが、今日12日までは安静にさせるのがチーム方針だ。

 インフルエンザB型を発症した大谷は、この日も都内ホテルで静養。熱は下がっているようだが、試合復帰まで約6週間の長期離脱が決まっている。栗山監督は「いるメンバーがベストメンバー。とにかく大きな流れをつくるしかない。そのためには必死になって1球1球やるしかない。特効薬はない」と、ナインに奮起を求めた。【木下大輔】