楽天は強力打線が2ケタ安打で1年前のリベンジを果たした。7番岡島豪郎外野手(27)の先制打など10安打を集め、西武を下して今季2度目の4連勝。球団タイ記録の7試合連続2ケタ安打と快音が止まらない。昨年の対戦で3安打完封を許した相手先発の高橋光成投手(20)に、苦手意識を払拭(ふっしょく)する黒星をつけた。

 岡島のスイングが1年前の悪夢ごと振り切った。銀次、島内の連続安打で好機を広げた2回無死一、二塁。2ボール1ストライクからの4球目、西武高橋光の外角カーブを中前にはじき返した。一気に銀次が生還。「あんまり打ててるイメージがない。やられてると思っている」という相手から、早々と決勝点をもぎ取った。

 苦い記憶がよみがえる。昨年5月26日。この日と同じ埼玉・大宮公園野球場だった。相手先発は高橋光。最下位だった楽天は、当時高卒2年目の若き右腕を打ちあぐねた。9回まで散発3安打に封じられ、2試合連続無得点。10年ぶりという泥沼の9連敗を喫した。梨田監督も忘れてはいない。「彼に対してうちは右打者の打率が低い。左打者で攻略しないと」。