阪神3年目の横山雄哉投手(23)が、インフルエンザで離脱した藤浪の代役先発で今季初勝利を挙げた。昨年5月以来の先発で毎回走者を背負ったが、要所で踏ん張り5回1失点。14年ドラフト1位左腕がチームの緊急事態を救った。打っては主将の福留孝介外野手(39)が3試合連続の初回タイムリー。投打がかみ合った金本阪神が、巨人に並び2位に浮上した。

 阪神横山が見事、藤浪の代役を務めきった。毎回走者を背負っての投球だったが、要所を締めて5回1失点。今季初勝利を挙げた。「緊張はありましたが、やってやろうという緊張だったんで、マウンドでは冷静に投げられた」。闘志を胸に、巨人打線を抑えた。

 5回は巨人立岡に中前打を許し、1死一塁から巨人坂本勇、村田を迎えた。好打者相手にひるむことなく勝負。遊直と一邪飛に仕留めた。「しっかり腕を振っていくことと1イニング1イニングを大事にと思っていました」。インフルエンザを発症して出場登録を外れた藤浪の代役先発。1軍は昨年5月以来だったが、堂々の投球で巨人戦勝ち越しを呼び込んだ。